殿部痛

当センターでは殿部痛で来院される方が比較的多く腰痛、肩こりと同様、誰もが経験する症状です。
殿部は上部は腰椎で中部は骨盤帯(仙骨)下部は股関節で連結されてどの機態が影響を受け殿部痛が発生しているのか医学的解剖学知識と神経学が必要になって来ます。
時によって症状により各科専門医に紹介する場合もあります。
機態学的観点から
①腰椎からの影響は 慢性的腰椎症か。坐骨神経は腰筋の硬化、左右腰方形筋のバランスが重要になってきます。腰仙骨と共に精査しなければなりません。
②仙骨からにの影響は 殿部は骨盤と仙骨で構成されているためこれらの部分に歪み・ねじれが生じ弛緩と部分的な筋短縮があると仙腸関節では正常な運動に破綻をきたし可動異常が殿部痛をまねくのではないかと思われます。
③股関節からの影響
長い間職業柄、股関節のX線撮影検査を実施して来ましたが股関節の形態は各個人特徴があり中には先天的股関節脱臼の疑いの人も見受けられます。
又、股関節は球関節なので予想以上の可動域が可能ですが現代社会においては坐る生活になり殿筋の筋委縮、筋硬縮が認められ股関節の可動制限になっています。
又極端な方軸足スポーツテニス・バレー等球技、スポーツ全般に軸足の筋硬化、短縮が殿部痛に移行します。
仙骨、股関節を含む骨盤帯に付着する靭帯大殿筋、中殿筋、梨状筋等、諸筋群の可動性バランスを重要視して正常可動域に復する事が殿部痛緩和に重要なポイントになると思われます。
又肩こり、腰痛、その他不定愁訴は骨盤帯に有ると着目し施術に当たっています。