姿勢が消化器系に及ぼす影響

姿勢から考えますと寝た状態は腹部(胃)より胸部(食道)の方が低いので平背の方は要するに逆流しやすい環境です。
猫背気味の方も腹圧の関係からも同様の症状になりやすいと考えます。
又、猫背気味の人は食道ヘルニアに移行する患者さんがいますので注意が必要です。
上記から就寝時の体位も重要で枕を高くしたり布団やベッドで上半身を高くする『座ぶとん』を上半身に敷いても有効であると思います。
『姿勢を見るだけでいろんな症状が考えられます』姿勢の重要性をもう一度再認識して下さい。
腹圧上昇は良くないのでコルセット・ガードル等強く締め付けないようにその他コーヒー、茶、チョコレート、アルコール等も誘因になります。
何かご相談があればお気軽にお電話下さい。

生活習慣改善療法

逆流性食道炎は呼吸器系にも影響があるのではないかと私は考えています。特に女性は胸式呼吸ですので横隔膜を利用した腹式呼吸でない為、食道と胃の間の噴門部と横隔膜機能が低下するのではないかと思います。
腹式呼吸と肋骨筋『胸郭の柔軟性』が大切だと思っています。
迷走神経は自律神経のストレスにより緊張を受け交感神経に傾いているのではないかと推測します。
私は後頸部交感神経『下部頸椎』の関節硬化が見られ咽喉頭違和感の原因の要因ではないかと思っています。
下部頸椎の硬化は肩こりを始め不定愁訴の要因にもなります。

肩こりのホームページを見て下さい。

逆流性食道炎

逆流性食道症が増加傾向にあります。症状としては胸やけ、呑酸胸痛、咽喉頭違和感など様々な症状を呈します。
食生活の欧米化や胃酸過多で食道に逆流する説とか諸説あります。
しかし長年の胃の検査で多くの患者さんのバリウムの食道逆流が認められました。また胃カメラ検査でも所見が得られない時もあります。
いずれにしても他の疾患も疑いがありますので病院受診をお勧めします。

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私が胃検診で撮影した食道造影です。