頭痛
筋緊張性頭痛
頭痛の頻度は筋緊張性頭痛と血管性頭痛（片頭痛）が最も多く60～80%を占めるといわれています。
まず一次性の頭痛（脳実質以外）か二次性の頭痛（脳実質内）か脳神経内科、外科での診療を受診し確かめなければなりません。一次性頭痛で筋緊張性頭痛を考えると片頭痛では一週間続き安静にして睡眠を取ると頭痛は快方に向かいます。
筋緊張性頭痛では頭痛は何か月またはそれ以上になり慢性化する患者さんもいます。又、肩こりを伴い頸部痛や項部頸部筋、肩に萎縮と筋硬結をもたらし『後頭部神経の緊張から頭痛、めまい』等をもたらします。
痛みの性質
血管性頭痛は外頸動脈や椎骨動脈の拡張や歪みを伴う。通常は片側血管拍動性であります。
筋緊張性は通常、頭重感、圧迫感、物を頭に被った感じとして訴える人が多いようです。
慢性的頭痛の様々な考え方
脳血管の拡張がそれに分布する知覚神経を刺激し頭痛を起こす考えもあり。脳室液の一時的の圧力増加が
脈絡層に影響するという説もありその他血管拡張が脈絡層及びその他の血管壁にある知覚神経を興奮させるために起こる頭痛であるという。又、腹腔臓器の機能異常が迷走神経を経て求心性に脳に達して三叉神経核に反射して頭痛を起こすという説もある。どの説も正しいのですが確信に至っていないのが現状です。
頸・舌症候群
頸部に回旋する時に起こる上部頸椎と後頭骨に痛みを感じ又、同側の舌の半分がしびれ舌の違和感を感じたり頭痛の原因にもなります。急に頸椎を回旋すると頸椎２番目が環軸関節上でけん引され大後頭神経、小後頭神経に影響を与え、頭痛、舌の違和感の原因にもなるといわれています。私の調査研究では軽い環軸関節（後頭骨と第一頸椎）の歪みは多数の患者さんに見受けられました。又、歪みは椎骨動脈の歪みにもなり血流の変化に関与します。
又、頸部交感神経に影響を与え頭痛、目、鼻、喉頭、耳まで様々な症状を呈するのではないかと思われます。
次項目の後頸部交感神経症も読んで下さい。
後頸部交感神経症
フランスのBarrle.DrはＸ線検査で下部頸椎の椎間孔狭窄を示す頸部脊椎症に『後頭部痛・めまい・耳鳴り・
眼精疲労・頭痛』などを伴う症状を後頸部交感神経症と報告した。
本症候群の発生機序として椎骨神経層に含まれる交感神経の刺激状態を推定している。
前頸部には星状神経節を含む交感神経幹が存在し椎骨動脈との関連により血流減少を指摘した。
本症状の主要症状
①後頭部痛②首を回転した時に突然生じる非回転性めまい③耳鳴り④眼精疲労
⑤その他の局所症状（咽頭部の異常感覚）⑥全身倦怠感⑦低血圧⑧心悸亢進⑨発作性の無声
等を挙げている。
この様な不定愁訴は緊張型頭痛や自律神経失調症の患者でしばしばみられるもので、たとえ頸部脊椎症の所見を行ったとしても見過ごされる現状であります。
私の頭痛（不定愁訴）の取り組み方
私は本症状に早くから着目して喉の違和感、頭痛、、上記主要症状に当センターは前胸部・下部頸椎と環軸関節
の神経層と血管の走行に着目し、『前胸部拡張開放術』と『第７頸椎と胸椎１番の軸伸展法』『環軸関節調整』の併用により20数年来大変良い報告が届いています。
胸頸椎移行部鎖骨部は大変難しく私の課題であり集大成で追究原因の手技療法の基盤となっています。その効果をぜひ体感して下さい。
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